【Dance Studio Interview Vol.01】STUDIO FREEKS

Published:2012/08

STUDIO FREEKSのロゴ
第一回目のダンススタジオインタビューは「STUDIO FREEKS」です。

人や音楽との出会いが、レッスンだけでなくスタジオにいる時間すべてから見つけられるような場所として、2004年5月、東京・町田市にオープン。

日本のダンスシーン創世記を担ったパイオニア的存在、各ジャンルを代表し世界でも活躍する本物のダンサー達をインストラクターとして迎えストリートカルチャーとして今でも進化し続けるダンスの楽しさ、おもしろさを伝えているダンススタジオです。

New Jack Swingのダンスシーンともかかわりが深い、STUDIO FREEKSのオーナーにお話を聞いてきました。

STUDIO FREEKS 8周年を迎えて

NJSC:
2012/05/03に8周年を迎えたSTUDIO FREEKS、心境を教えて下さい。

FREEKSオーナー:
あっという間ですね。
8周年という言葉を聞くと長いと感じます。
皆様のおかげです。

FREEKSスタッフ:
FREEKS設立当初からいるインストラクターさんも
「もう、そんなに経ったんですか?」
と言われますね。

意識しないうちに、時間って直ぐに経つんですね。

FREEKSオーナー:
8年やってくと、音楽にも踊りにも色んな流れがあります。
でも、基本は全く変わらないんだなって、スタジオをやってて感じる部分がありますね。

Human & Music Unite.

NJSC:
色々なスタジオを見てきてると、それぞれスタイルがあります。
STUDIO FREEKSを始めた理由は何ですか?

FREEKSオーナー:
音楽とか色んな事をちゃんと伝えることができるスタジオを作りたかったんです。
FREEKSは、「Human & Music Unite.」を掲げていて、「人と音楽を融合させる」ってことをコンセプトにしています。
そう言う場所を作ってみたかったんです。
(自分の練習場所を作ろうとしたのもきっかけでしたけど。笑)

NJSC:
「人と音楽を融合させる」場所がクラブではなく、スタジオだったんですね。

FREEKSオーナー:
伝えていきたいってことが前提にはあるけど、それはやっぱり、練習したかったからですね。笑

音楽があってダンスがある。
昔はクラブに行ってスタジオに行くって流れがあったような気がします。

スタジオからクラブに行くのではなく、まず本場やリアルを知って
「あ、かっこいいからこの人に習おう」
というのが自然な流れだった気がします。
スタジオは、その場所を提供する場ですね。

NJSC:
町田を選んだ理由は何かあるんですか?

FREEKSオーナー:
下北か町田で考えていたときに、ダンススタジオが多いところは避けようという結論に至りました。
値段を下げあっても、インストラクターへの対価が下がって失礼になる。

レッスン受ける側としては、確かに安ければ安いほど良いのかもしれないけど、きちんとインストラクターには払っていきたいと言う想いはありました。

インストラクターへ対してのリスペクトのお金ですよね。
習い事だし、争わずに、ゆっくり自分のペースで出来る、ちゃんと作っていける、そういった意味で、町田を選びました。

FREEKS始動

NJSC:
やろうと思い立ってすぐ作った感じですか?

FREEKSオーナー:
そうですね。
当時、BUTTERのO-SHIMA君とよくショーに出たり遊びに行かせて貰っていて、
「スタジオをやりたいんです」
って相談してました。

それで、お互いスタジオをやろうということになり、同じ年にSTUDIO LINKが出来た。
LINKができて、FREEKSが出来て。

ちなみに、O-SHIMA君は茨城の古河にもスタジオを作りました。
DANCE STUDIO LINE
http://dance-studio-line.com/

ともかく、立ち上げに当たっては、O-SHIMA君のアドバイスは凄くありました。

マサキ君(Mankey氏)にも踊り初めの頃からお世話になっているし、O-SHIMA君は俺が始めるとインストラクターも偏っちゃうんじゃないかって、KAZUさんを紹介してくれたり、本当に皆のおかげなんです。

NJSC:
ところで、スタッフとして加わったのはいつ頃なんですか?

FREEKSスタッフ:
私は2008年にスタッフとして加わりました。

初めは生徒として通っていたんです。習いたいダンサーの方が、ここでしか教えてなかったので、埼玉から町田まで、一時間半の小旅行を経て通ってました。笑

でも、距離とかじゃなく、FREEKSに関わって6年の間に、沢山の事を見させてもらいました。

生徒さんでも、長く通っていれば通っている人程、FREEKSの皆で作り上げてる雰囲気が好きで通ってくれている人が多いなと感じます。

レッスンも、いろんなダンスのスタイルを見て、最終的にジャンルとかではなくそのダンサーに教わりに来ている、そういうところが、FREEKSの良いところかなって。

NJSC:
ダンサー陣に関しては、そのジャンルでは名が通った凄い人ばかりですしね。

FREEKSオーナー:
そうですね。
インストラクター同士、皆リスペクトしあっているスタジオになりました。

NJSC:
KAZUさん、MANKEYさん、堅さんの3人がNew Jack Swingを教えていますが、New Jack Swingをこんなに教えているのは他のスタジオでは中々無いと思います。

FREEKSオーナー:
そうですね、珍しいですよね。

NJSC:
一つのスタジオで様々なスタイルのNew Jack Swingを習えるのは、全国を見ても本当に珍しいと思います。
サイトのコンセプトにもマッチしていますし。笑

FreedomのFree×好きモノのFreak=FREEKS

NJSC:
ちなみに、FREEKSのロゴデザインの意味はあるんですか?

FREEKSオーナー:
自分の昔馴染みのゴルビーってデザイナーにロゴの制作を依頼しました。
デザインの意味は?って聞いたら自分のイメージってことで、謎です。笑

名前の由来は、FreedomのFree、好きモノのFreakを掛け合わせて「FREEKS」

ダンスは表現力の自由さだと思ってるんです。
自由に一人で踊る楽しさも備えてる。
そういった意味で、自由と好きモノの集まりで「FREEKS」
それでさっきの、Human&Music unite=人と音楽の融合っていうコンセプトにも繋がるんです。
人と音楽、ダンスだけじゃなく音楽とも融合出来たらいいな、と。

NJSC:
それとFREEKSの良い点は内装がかっこいいですよね。
おしゃれ。
エントランスには、ラジカセ、ベンチとバス停もカッコいいですしね。

STUDIO FREEKSのエントランス

STUDIO FREEKSのエントランス

FREEKSオーナー:
それはよく言ってもらえて嬉しい限りです。
本当はもっとスタジオを狭くしたかった。笑
ラウンジをもっと大きくしたかったくらいです。

NJSC:
色々なスタジオに遊びに行くたび、スタジオにも個性を感じますが、
ここは根本的なストリートの匂いが感じます。
ターンテーブルがあるスタジオはちょいちょい見ますけど、スタジオ内の音響としてであって、こーやってラウンジにある感じでは無いですよね。
事務所も秘密基地的な感じでかっこいい。

STUDIO FREEKSのラウンジ

FREEKSオーナー:
Vestaxさんがスポンサーについてくれて、器材に関してはサポートして貰っています。
内装にこだわることも、音楽との融合ということや、ストリートカルチャーを伝えて行きたいということからきています。

ダンス=音楽
音楽=アートだと思っているので。

時々アートギャラリーとかもやったりするんです。
NUMERO UNOのMAIとかが絵描くしね。
http://maidanceandart.tumblr.com
そのときはKAZUさんにトークボックスでLIVEもやってもらいました。
DJ MAYUMIもたまに遊びに来てくれたりしてます。

そういったことが伝えやすいように、ラウンジは必要なんですよね。

NJSC:
さらに、くつろぎやすいですもんね。

FREEKSオーナー:
うん、寝ちゃう人もいるし。笑 
皆集まってわいわいやってます。

NJSC:
私自身、レッスンを受けるわけではなく、ただ遊びに来てますからね。笑

FREEKSオーナー:
それは、嬉しいですよ。
レッスンを受けに来る以外で遊びに来てくれる。

それでいいんじゃないかなと思うんです。

スタジオとしてそれぞれ色んな伝え方があるなかで、ウチはストリートカルチャーをメインにって感じなので。

自分の文化じゃないし、向こうの文化であり、それを自分も学んでる状態だし、それを伝えていければいいかなって。

HIGH CRUNK / Super Berry Jam

STUDIO FREEKSの発表会(HIGH CRUNK)の様子

NJSC:
FREEKSが行っている発表会について教えてください。

FREEKSオーナー:
HIGH CRUNKっていうイベントを年一でやっています。
ダンスショーケースあり、DJタイムありという感じで、クラブで開催しています。
やっぱり、ストリートカルチャーだと思ってるから。

だから、どうしてもこだわって行きたいんです。

発表会と言うよりはクラブイベントとしてですね。
だから、各ナンバーには、〇〇ナンバーではなく、チーム名がついてるんです。
他のイベントにも出れるように。

だから、皆クラブ仕様の振付をしてくれるから、嬉しいですよね。

NJSC:
Super Berry Jamもやっていますよね。

FREEKSオーナー:
Super Berry Jamは、DJ MAYUMI とマサキ君(MANKEY氏)とFREEKSでやってます。

Super Berry Jamの様子

元々この三人は長い付き合いで。

Berry JamはDJ MAYUMIが昔からLOGOS(2012年クローズ)で、マサキ君はBrowをやってて。

FREEKSがメインなのはHIGH CRUNK、そして、Super Berry Jamもサポートしてる感じです。

NJSC:
町田絡みのイベントもあったりしますか?

FREEKSスタッフ:
やれば良いのにとはいわれますが、今のところないですね。
ただ、町田って、ヒップホップとかレゲエの町で、イベントも勢力的にやってるし、スタジオにも、フライヤーを置きにきたりとか、レゲエDJが自作のmix CDを持って来てmomoさんのレゲエクラスに来ている生徒さん達に配ったり。

FREEKSオーナー:
ヒップホップやレゲエがすごく根付いた町ですよね。

NJSC:
町田で活動している人達がお互いリンクしに来てる、そんな感じですね。

必修化の動きと今後の抱負

NJSC:
必修化に関してどう思いますか。
賛否両論が飛び交っていますが、スタジオって教えて伝えていく側ですし気になるところですよね。

FREEKSオーナー:
色々な意見もあるとは思うけど、やっぱりそれは良いと思います。
どのスタジオも同じだと思うけど、必修化になる前くらいから学校の先生たちもスタジオに習いに来ていたりするよ。カルチャーをしっかり伝えていければいいと思います。

STUDIO FREEKSのレッスン風景

STUDIO FREEKSのレッスン風景

NJSC:
8年やって来て、今後、今までやってきた活動とは別の抱負とかありますか?

FREEKSオーナー:
今後も内装変えたりしつつ、ダンス・音楽をベースとした活動をしていきたいです。

今まではギャラリーだったり、フリマをやってきたけど、今後はそれに加えて、Party、イベントも考えてます。
必修化に向けて、講習的なものを企画したり。

NJSC:
今回8周年ということで、FREEKSは記念にオリジナルグッズを作成していたりしますよね。

FREEKSオーナー:
一年目から、お正月、一年の区切りで感謝の気持ちを持ちつつ配ってます。
8周年の今回は、5種類のオリジナルポーチ。
今までは、エコバック、缶バッチ、ステッカー、ダンスDVD、キーホルダーとかかな。
プレゼント以外だと、キャップやタオル、Tシャツもデザインして作ってます。
※Tシャツは年間通して販売しています。
https://www.ttrinity.jp/shop/freeks/

NJSC:
制作活動で言えば、KAZUさんのDVD制作のサポートもされてますしね。
→DVD記事はこちら
New Jack Swing ChannelとFREEKSでしか出来ないことでリンクしていきたいですね。

FREEKSオーナー:
New Jack Swing Channnelも良いことを伝えていっていると思う。
デザインや映像制作を通して、伝えていく者同士、お互いリンクしていけたらいいよね。

NJSC:
是非、やってきましょう!

STUDIO FREEKS

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Interview & Text : NewJackSwingChannel
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※この記事内に記載の内容は、取材当時(2012/06)または記事初出当時のものです。